秋田にオオクワガタの採集家でS君という方がいます。彼は灯火トラップ専門で今まで秋田各地でそこそこの実績をあげています。
秋田といえば有名産地があるのに、彼は誰も足を踏み入れたことのない北部の山にこもり、新しいポイント(棲息地)の開拓に燃えています。
素晴らしい!
オオクワガタの新規開拓といえば孤独ともうひとりの自分との厳しい戦いなのです。
夏の条件のいい日は、ある程度の腕(テク)を持っていれば多産地にいけば、まずオオクワガタを採集できます。
みんなが多産地で採集していることを想像しながら、自分は採れるかどうかわからない場所でひとり、ただひたすらオオクワガタが飛来して来るのを、くる日くる日も待ち続け、
本当にここにはいるのだろうか?
とか、何か条件が違うのだろうか?
とか、オオクワガタ以外飛来してくる沢山普通種を見ながら感慨にふけるのである。
でも、彼はきっと知っているのだろう…。
新ポイントでオオクワガタを採集することは、仮に小さな♀1だとしても多産地で採集するオオクワガタの♂より何倍も価値があり、見つけた瞬間に、何ともいえない感動を味えることを…
自分も経験かあるからわかるんだよね……。
頑張れ!
S君! ! !