前回は父方の祖父の話でしたが、今回は母方の祖父の話です。
私が小学生時代、祖父は毎週土曜日に仕事が半ドンなので
わが家で風呂に入り、軽くお酒飲んで帰るのが祖父の楽しみのようでした。
その時祖父から何度となくクワガタ採りの話を聞かされました。
祖父の幼少時代は現在の山梨県甲府市の羽黒町で育ったそうで、
小学生時代は、やはり毎日クワガタ採りに明け暮れていたそうです。
祖父は学校から家に帰ると すぐにランドセルを投げて、
田んぼの周りにある太いクヌギからあふれるほどに出ている樹液を
友達と我先に競って見に行っていたそうです。
お目当てはその樹液に群がるクワガタたちで
普通ならクワガタは日中ではそんなに木についているとは思えないですが
祖父の話だと日中でもクワガタをたくさん採集できたと言ってました。
それだけ個体数が多かったということなのだろうか?
そして採集したクワガタを父方の祖父同様戦わせて遊んだそうです。
戦いの中では「信玄」というデカイくて黒いクワガタが一番強かったそうで
この「信玄」というクワガタは、クヌギの大木でしか採集できなく
しかもめったに採れなかったそうです。
その「信玄」は時には他のクワガタとは比べものにならないくらい
大きな個体もいたそうです。
祖父の話では10センチ位(ちょっと大げさ?)
今、考えるにこれは絶対オオクワガタのような気がします。
当時の私はオオクワガタその物の存在を知らなかったので、
ミヤマクワガタのデカイやつ?…あまりピンときていませんでしたが、
オオクワガタを見てからは、もしかして祖父が言っていた「信玄」は
オオクワガタなのかと思いました。
田んぼにある大木は台場クヌギのことを言っているのでは?
信玄の兜はオオクワガタの中歯型に似ている???
オオクワガタを始めてから気づきました。
いずれにしても今から100年前の話なので、夜間は当然
日中でもオオクワガタが採れたのかもしれません。
今から10年くらい前このあたりを調査したのですが
ほとんど台場クヌギはなく、辛うじて千代田湖周辺に
残っている程度でした。
調査の目的は祖父のルーツのラベルのオオクワガタが
どうしても欲しかったからです。
しかしちょっと難しそうでした。
話は以上ですが、この両祖父のクワガタ好きの遺伝子(DNA)を持つ
私はやはりクワガタにハマるのも当然なのかもしれません。