気温も安定しているし、
ライトに集まる蛾の勢いも衰えないので期待して待っていると
ライト脇に何か落ちた。あわてて見ると小さいノコギリだった。
オオクワは短い時間に続いてくることが多いので期待していたが…。
その後はクワガタだけ飛来が止まってしまった。
オオクワの♀が飛来して、1時間経った頃
ライトの後方コンクリートの壁にノコギリの♀が貼りついているのを発見。
なんだまたノコギリかぁ…。
とその時、「プチっ」と何か落ちる音かした。
ちょうどノコギリが貼りついている壁の真下の草の上に黒い塊が!
ライトを充てて確認すると草かげから太いオオクワの大歯が見えた。
いっしゅん目を疑ったが、間違いない。
あわててみんなを呼び眺めていると
ライト明かりに反応したのか草の下に潜りこもうとした。
草から取出しサイズを測ると68ミリあった。
思いがけない大物に一同、大興奮だった。
やはり締めは大歯型だった。
今週はもしかして
モンスターウィーク?
その後ライトを消し、外灯まわりをしたが、外灯下には普通種が数匹だけだった。
今夜の結果に満足し、仮眠を取る為、山を下る途中、
車から道路脇にデカイクワガタが落ちてるのが見えた。
車を止めてみるとなんと!
さっきの68ミリより明らか大きいオオクワが道路にへばり付いているではないか!
デジカメを出し撮影開始。
すると何か変だ。舌を伸ばしたままだ。
つまみ上げてみるとその個体は動かない。
ただ体はやわらかいし、完品だった。
生き虫屋にとっては生きていないと素直に喜べない。
複雑な気持ちになった。
どうも昨夜飛来して日中の暑さでやられた個体のようだった。
その後、水分を与えたが残念ながら回復しなかった。
サイズを測ると70ミリを僅かに超えていた。
(標本にすると乾燥し70ミリ切ってしまう?)
いずれにしてもとんでもないものを見つけてしまった。
あとで聞いたのだが
地元採集の方も今週はトラップで65ミリ超えや70ミリ採集されているとのこと。
正に今週今夜はオオクワの1次発生最後のモンスターウィークだったのだ。