オオクワガタの70ミリオーバーの採集はかなり困難だけど、
最近ではさらに困難になったのが本土ヒラタの70ミリオーバーです。
今から10年以上前であれば、九州で夏になるとポツポツ採集されたようですが、
最近ではまず耳にすることがなくなった。実際、野外において
オオクワガタとヒラタクワガタでは70ミリオーバーはどちらが多いのだろうか?
自分が考えるには平地に棲息するヒラタクワガタはオオクワガタより、
現在では土地開発によって 全国的に棲息域が狭められているので、
サイズだけでなくその個体数自体もかなり減っているように思えます。
それに対しオオクワガタはヒラタクワガタ同様、
平地での棲息域は激減だがブナ帯に棲息するオオクワガタは平地に較べ、
環境が守られているので棲息数はある程度維持している。
したがって採集できるできないを考えなければオオクワガタの70ミリオーバーの方が
野外には多く棲息しているような気がします。
そう考えると現在ではヒラタクワガタの70ミリオーバーの方が
産地を考えなければ貴重な気がします。
それに西日本ではヒラタクワガタは大型化するが、
静岡県より東では最近温暖化で大型化してるとはいえ60ミリ超えだとまず稀です。
それに対し、オオクワガタはコクワガタ同様、
北は北海道から九州まで大型から小型まで均一に採集される。
この点からもヒラタクワガタの大型個体の貴重さがわかる。
自分自身、10年以上前に会社の後輩たちと佐賀県で
ヒラタクワガタの70ミリを採集した経験があります。
その時は小さくてもオオクワガタがイイと思っていたが
今改めて考えてみればそれはそれかなという気がします。
今回、友人より愛媛県産のヒラタクワガタの70ミリオーバーの標本を譲って頂いた。
これは大変貴重なものだと恐縮する次第です。